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股関節と骨盤の柔軟性が「連動」する解剖学的・運動学的理由
股関節が硬いと骨盤も歪む・骨盤が後傾しているから股関節が開かない――フィットネスや整体の現場でよく耳にする言葉です。
なぜこの2つはこれほどまでに密接に関係しているのでしょうか?
その理由は単に位置が近いからではありません!解剖学的な構造(骨と筋肉)と運動学的な法則(連動性)という明確な科学的根拠が存在します!
1.解剖学的理由:骨盤と大腿骨の一体不可分な構造
まず、解剖学的な骨のつながりを見てみましょう📓
股関節は骨盤のくぼみである臼蓋に太ももの骨の先端である大腿骨頭がはまり込むことで形成されています。
つまり、股関節という関節自体が「骨盤の一部」を土台にして成り立っているのです!
この構造上、股関節が動く時には必ず骨盤に対して大腿骨が動く(またはその逆)ため片方の柔軟性の低下はダイレクトに、もう片方の動きを制限します。
2.筋肉の理由:骨盤と股関節をまたぐ二関節筋の存在
骨盤と股関節の柔軟性を切り離せない最大の理由は双方を結ぶ筋肉の配置にあります。
股関節を動かす主要な筋肉の多くは骨盤から始まり、股関節を飛び越えて大腿骨や膝へと付着しています。
骨盤を前傾させる(腸腰筋・大腿直筋):太ももの付け根にある腸腰筋は腰椎や骨盤から起始し、大腿骨に付着します。この筋肉が硬くなると股関節の伸展(足を後ろに引く動き)が制限されると同時に骨盤が前方に引っ張られて反り腰(骨盤前傾)を引き起こします😵💫
骨盤を後傾させる(ハムストリングス):太ももの裏側にあるハムストリングスは骨盤の坐骨から始まり、膝の下まで伸びる二関節筋です。この筋肉の柔軟性が低下すると股関節を深く曲げることができなくなり、代わりに骨盤が後ろに引っ張られて骨盤後傾(猫背)になります。
このように筋肉が骨盤のスタビライザー(安定装置)と股関節 advocacy(動かす源)の両方を兼ねているため、筋肉の硬さは両方の柔軟性を同時に奪う原因になります。
3.運動学的理由:骨盤股関節リズム
運動学においてこの両者の密接な関係性を証明する代表的な法則が骨盤股関節リズムです👍
人間が前屈(お辞儀)をする時、最初の段階では股関節が主に屈曲しますが、さらに深く曲げるためには骨盤自体が前方に傾く前傾必要があります。
逆に、足を大きく後ろに広げる(歩幅を広げる)時は股関節の伸展に合わせて骨盤が後傾・回旋することで動きを補うのです。
【運動学のエビデンス】
研究において股関節の可動域(ROM)が制限されている人は日常動作(歩行や前屈)の際に骨盤や腰椎を過剰に動かして代償する(補う)傾向があることが分かっています。股関節が硬い人は骨盤を無理に動かすため、結果として骨盤周囲の靭帯や筋肉に過度なストレスがかかり骨盤全体の動きの滑らかさ(柔軟性)も失われていきます!
まとめ:柔軟性アップはセットで考える
解剖学的・運動学的に見て股関節だけが柔らかい・骨盤だけが柔軟ということは原理的にあり得ません!
股関節の可動域を広げることは骨盤を正しい位置でスムーズに動かすことにつながり、骨盤のコントロール力を高めることは股関節の負担を減らして柔軟性を引き出すことにつながります。
皆さんもストレッチを行う際は「太ももの付け根」と骨盤の傾きの両方を意識してセットでケアしていきましょう!🙂↕️
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この記事の執筆・監修:院長富田(厚生労働大臣免許保有:あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師/バイオメカニクス・運動連鎖に基づく根本改善専門)